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住まいのお役立ち情報

2026.10.25(更新日:2026.10.25)

名古屋・西区や北区など8区の住環境の特徴|相場と浸水リスクで比較

名古屋・西区や北区など8区の住環境の特徴│相場と浸水リスクで比較

名古屋で予算を抑えながら広さや駅距離も大切にしたいなら、西区・北区・中村区・熱田区・中川区・港区・南区・守山区の8区が選択肢のひとつです。

ただ、この8区は庄内川や名古屋港など水辺に近い区が多めです。1959年の伊勢湾台風では、名古屋港で観測史上最高の5.31mの高潮が発生しました。名古屋市の記録によると、港区・南区を中心に、市内で死者・行方不明者1,851人の被害が出ています。物件選びでは、住環境とあわせて浸水リスクも確かめておくと安心です。

この記事の要約

  • 8区は中心部の人気区より相場が落ち着いていて、同じ予算でも広さや駅距離を取りやすいエリアです
  • 名駅西・北部・南部臨海の3エリアごとに、街の雰囲気や生活施設、浸水リスクの傾向が異なります
  • 浸水リスクは区単位ではなく、物件の位置・階数・設備で確かめるのがポイントです

くらココ。では名古屋エリアの中古マンションを約7,000件掲載しています。会員限定の非公開物件もありますので、気になる物件があればお気軽にご覧ください。

この記事は、宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー・マンションリノベーションアドバイザーの有資格者が集まるくらココ。編集部がお届けします。名古屋の中古マンションに特化して10年、累計10,000組以上のご相談をいただいてきました。

8区の中から、ご家族にぴったりの街選びのお役に立てれば幸いです。

目次

中古マンション選びで知っておきたい「浸水リスク」とは

浸水リスクとは、大雨や台風によって住まいの周辺が水につかるおそれのことです。中古マンションを選ぶときは、立地や間取りとあわせて確認しておきたいポイントのひとつです。

名古屋市では、2000年(平成12年)9月の東海豪雨で新川の堤防が西区で決壊しました。このとき、市内の約37%が浸水したとされています。8区には川や海に近いエリアも多いため、浸水の仕組みを知っておくと物件を比べやすくなります。

出典:名古屋市「災害対策委員News vol.2」

浸水リスクの3つの種類

浸水の原因は、大きく次の3つに分けられます。種類によって起きやすい場所が異なるため、それぞれ確認しておくことが大切です。

種類 起きる仕組み 注意したい場所の例
洪水(外水氾濫) 大雨で川の水が増え、堤防を越えたり壊したりして街に流れ込む 庄内川・新川など大きな川の近く
内水氾濫 下水道などの排水能力を超える雨が降り、雨水が街にあふれる 周囲より低い土地
高潮 台風の強風や低気圧で海面が上がり、堤防を越えて水があふれる 名古屋港に近い臨海部

3つの浸水リスク図解

※外水氾濫は川の水があふれること、内水氾濫は街に降った雨水があふれることを指します。

出典:名古屋市資料(洪水・内水氾濫ハザードマップ)

名古屋市のハザードマップで確認できること

ハザードマップとは、災害時に危険な場所や避難場所をまとめた地図です。名古屋市では、想定し得る最大規模(1,000年に1度程度)の洪水・内水氾濫・高潮をもとにしたハザードマップを作成しています。2023年3月には、全世帯への配布も行われました。

物件選びでは、次の3点をチェックしておくと安心です。

  • 想定浸水深:水がどのくらいの深さまで達するおそれがあるか
  • 浸水継続時間:水が引くまでにどのくらいかかるか
  • 避難場所:近くの指定緊急避難場所はどこか

ハザードマップは、3種類すべてを確認するのがポイントです。洪水では浸水が想定されていない場所でも、高潮や内水氾濫では想定されているケースもあります。スマートフォンやパソコンからも調べられます。

出典:名古屋市防災会議 風水害等災害対策部会資料(2024年6月時点)

購入時は重要事項説明でも水害リスクを確認できる

重要事項説明とは、契約前に宅地建物取引士が物件の大切な情報を説明する手続きです。2020年8月からは、ハザードマップ上での物件の位置を説明することが義務づけられています。

ただし、説明を受けるのは契約の直前になるのが一般的です。候補物件を絞り込む段階で、自分でもハザードマップを確認しておきましょう。重要事項説明の確認ポイントについては、重要事項説明書のチェックポイントで詳しく解説しています。

8区の住環境・相場・浸水リスクを一覧で比較

8区は、名古屋市の中心部にある人気区と比べて相場が落ち着いているエリアです。ただし、同じ区の中でも駅からの距離や地形によって、暮らしやすさや浸水リスクの傾向は変わります。まずは8区の特徴を一覧で見てみましょう。

エリア 区 主な駅・沿線 住環境のタイプ 相場感(8区内) 主な浸水要因の例
名駅西・北西 中村区 名古屋・亀島・本陣・中村公園(東山線ほか) 名駅の利便性と下町の住宅地が混在 高め 庄内川・新川(洪水)
名駅西・北西 西区 浄心・庄内通・上小田井(鶴舞線・名鉄) 名駅北側の街と落ち着いた住宅地 中程度 庄内川・新川(洪水)
北部 北区 大曽根・黒川・志賀本通(名城線ほか) 商店街が残る生活しやすい住宅地 抑えめ 庄内川・矢田川(洪水)
北部 守山区 小幡・喜多山(名鉄瀬戸線)、ゆとりーとライン 自然が多く、車移動が中心 中程度 庄内川・矢田川(洪水)
南部・臨海 熱田区 金山(区境)・神宮前・伝馬町(JR・名鉄・名城線) 歴史ある街並みとターミナルの利便性 中程度 堀川周辺の低地(内水・高潮)
南部・臨海 中川区 高畑・八田(東山線)、あおなみ線 広めの物件が見つかりやすい住宅地 抑えめ 低地・河川(洪水・内水・高潮)
南部・臨海 港区 東海通・港区役所・築地口(名港線)、あおなみ線 港町の雰囲気と落ち着いた住宅地 最も抑えめ 臨海部の低地(高潮)
南部・臨海 南区 桜本町・鶴里(桜通線)、笠寺周辺(JR・名鉄) 昔ながらの静かな住宅地 抑えめ 臨海部の低地(高潮)

名古屋8区と水辺リスクマップ

※相場感は、2026年10月時点のくらココ。取り扱い物件の傾向をもとにした8区内での比較です。築年数・広さ・駅距離によって実際の価格は異なります。
※浸水要因は代表的な例です。同じ区でも地点によって想定は大きく異なるため、物件ごとにハザードマップで確認してください。

表から読み取れるポイントは、次の3つです。

  • 相場が抑えめの区ほど、浸水への備えを確認したいケースが多い:南部・臨海エリアは手頃な物件が多い一方、低地の地域も含まれます
  • 相場が高めの区は、駅の利便性が価格に反映されやすい:名古屋駅に近い中村区は、8区の中で高めの傾向です
  • 同じ区でも駅や地形で条件が分かれる:駅近と駅から離れた場所、川沿いと高台では、暮らしやすさも浸水リスクも変わります

区ごとの価格帯は名古屋16区のエリア別完全ガイド、相場の推移は名古屋の中古マンション相場と価格推移で詳しく解説しています。次の章からは、エリアごとの住環境をくわしく見ていきます。

名駅西・北西エリア(中村区・西区)の住環境の特徴

名古屋駅の西側から北西に広がるエリアです。名駅へのアクセスの良さを生かしながら、落ち着いた住宅地も選べるのが特徴です。

中村区|名駅西側の利便性と、本陣・中村公園周辺の暮らし

中村区は、名古屋駅の西側(太閤通口側)に広がる区です。駅の近くはにぎやかですが、少し西へ進むと昔ながらの住宅地が広がります。

項目 特徴
街の雰囲気と主な駅 名古屋駅のほか、東山線の亀島・本陣・中村公園駅などが使える
生活施設 駅周辺に商業施設が集まり、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院など大きな病院もある
相場感 8区の中では高め。名駅に近いほど価格が上がる傾向
浸水リスクの傾向 区の西側は庄内川に近く、洪水の想定区域を確認したい

東山線沿いなら名古屋駅や栄へ乗り換えなしで通えるため、通勤のしやすさを重視する方に選ばれるケースが多いです。

西区|浄心・庄内通・上小田井で異なる街の顔

西区は、名古屋駅の北側から庄内川沿いまで広がる区です。エリアごとに街の雰囲気が大きく変わるのが特徴です。

項目 特徴
街の雰囲気と主な駅 鶴舞線の浄心・庄内通・上小田井駅、名鉄犬山線などが使える
生活施設 円頓寺商店街や大型商業施設があり、庄内緑地など大きな公園もある
相場感 8区の中では中程度。名駅寄りほど高く、北へ行くほど抑えめ
浸水リスクの傾向 庄内川・新川に近い地域が多く、洪水の想定を確認したい

名駅に近い南側は利便性が高く、北側の上小田井方面は買い物環境が整った住宅地として人気があります。前述のとおり、2000年の東海豪雨では西区内で新川の堤防が決壊しました。川沿いの物件を検討する場合は、ハザードマップで想定浸水深を確かめておくのがおすすめです。

北部エリア(北区・守山区)の住環境の特徴

名古屋市の北側に位置するエリアです。大曽根を中心に交通の便がよい地域と、自然が多くゆったり暮らせる地域の両方があります。

北区|大曽根・黒川・志賀本通の暮らしやすさ

北区は、名古屋城の北側に広がる区です。昔ながらの商店街が残る、生活感のある住宅地が多いのが特徴です。

項目 特徴
街の雰囲気と主な駅 名城線の大曽根・黒川・志賀本通駅、上飯田線の上飯田駅などが使える
生活施設 駅周辺にスーパーや商店街が多く、名城公園など大きな公園もある
相場感 8区の中では抑えめ。名城線沿線でも手頃な物件が見つかりやすい
浸水リスクの傾向 区の北側は庄内川・矢田川に近く、洪水の想定を確認したい

大曽根駅は、地下鉄・JR・名鉄・ガイドウェイバスが集まる交通の拠点です。ガイドウェイバスとは、専用の高架道路を走るバスのことです。名城線は環状線のため、栄や金山など市内の各方面へ移動しやすいのも魅力です。

守山区|名鉄瀬戸線・ガイドウェイバス沿線と車中心の暮らし

守山区は、名古屋市の北東部に広がる区です。地下鉄は通っていませんが、緑が多く、ゆとりのある住環境が魅力です。

項目 特徴
街の雰囲気と主な駅 名鉄瀬戸線の小幡・喜多山駅、ガイドウェイバス「ゆとりーとライン」、JR中央線の新守山駅などが使える
生活施設 小幡緑地や東谷山など自然が豊かで、郊外型の商業施設も多い
相場感 8区の中では中程度。広めの物件が見つかりやすい傾向
浸水リスクの傾向 庄内川・矢田川沿いの低い土地と、東部の丘陵地で傾向が異なる

駅から離れた地域では、車での移動が中心になるケースが多いです。同じ守山区でも、川沿いと高台では浸水リスクの想定が大きく変わります。物件の位置ごとにハザードマップで確かめておきましょう。

南部・臨海エリア(熱田区・中川区・港区・南区)の住環境の特徴

名古屋市の南側から名古屋港にかけて広がるエリアです。相場が手頃な物件が見つかりやすい一方、海に近い低い土地も含まれています。

このエリアで知っておきたいのが「臨海部防災区域」です。臨海部防災区域とは、伊勢湾台風の教訓から名古屋市が条例で指定した、水害に備えるための区域です。指定された区域では、建物の1階の床の高さや構造などに基準が設けられています。

区 臨海部防災区域に指定されている範囲
熱田区 国道1号より南で、堀川より西の区域
中川区 国道1号より南で庄内川より東の区域、関西本線より南で庄内川より西の区域
港区 区の全域
南区 東海道本線より西の区域

出典:名古屋市「臨海部防災区域について」(2026年10月時点)

なお、2026年3月には条例の見直しに向けた答申がまとめられており、今後内容が変わる可能性があります。購入を検討する際は、最新の情報を確認しておくと安心です。

熱田区|金山・神宮前の利便性と堀川沿いの地形

熱田区は、熱田神宮を中心に広がるコンパクトな区です。歴史ある街並みと、交通の便のよさを両立しているのが特徴です。

項目 特徴
街の雰囲気と主な駅 区境の金山駅のほか、名鉄の神宮前駅、名城線の伝馬町・熱田神宮西駅などが使える
生活施設 金山・神宮前の駅周辺に商業施設が集まり、熱田神宮や白鳥庭園など緑も多い
相場感 8区の中では中程度。金山に近いほど高くなる傾向
浸水リスクの傾向 区の南西部(国道1号以南・堀川以西)は臨海部防災区域に含まれる

金山駅はJR・名鉄・地下鉄が集まるターミナル駅で、名古屋駅や栄へも移動しやすい立地です。同じ熱田区でも、北側と南西部では浸水の想定が異なるため、物件の位置を確かめておきましょう。

中川区|高畑・八田・あおなみ線沿線で広さを取りやすい

中川区は、名古屋市の西部に広がる区です。平らな土地が多く、広めの間取りの物件が手頃な価格で見つかりやすい傾向があります。

項目 特徴
街の雰囲気と主な駅 東山線の高畑・八田駅、JR関西本線・近鉄、あおなみ線の荒子・中島駅などが使える
生活施設 幹線道路沿いにスーパーや郊外型の商業施設が多く、車でも暮らしやすい
相場感 8区の中では抑えめ。東山線沿線は比較的需要が高い
浸水リスクの傾向 庄内川・新川に近く、区の南部は臨海部防災区域に含まれる

東山線の始発駅である高畑駅を使えば、名古屋駅や栄へ乗り換えなしで通えます。低い土地が多い区のため、洪水・内水氾濫・高潮の3種類のハザードマップを確認しておくと安心です。

港区|名港線沿線の暮らしと臨海部防災区域

港区は、名古屋港を擁する臨海部の区です。港町らしい開放的な雰囲気と、落ち着いた住宅地が広がっています。

項目 特徴
街の雰囲気と主な駅 名港線の東海通・港区役所・築地口・名古屋港駅、あおなみ線などが使える
生活施設 東海通周辺などに大型商業施設があり、名古屋港水族館や荒子川公園も身近
相場感 8区の中で最も抑えめ。予算を重視する方に選ばれるケースが多い
浸水リスクの傾向 区の全域が臨海部防災区域。高潮の想定をしっかり確認したい

港区は、伊勢湾台風で特に大きな被害を受けた地域のひとつです。マンションを選ぶ際は、住戸の階数や電気設備の位置など、建物側の備えもあわせて確認することが大切です。

南区|桜通線沿線と笠寺周辺の住環境

南区は、名古屋市の南部に広がる区です。昔ながらの商店や住宅が並ぶ、静かで落ち着いた街並みが特徴です。

項目 特徴
街の雰囲気と主な駅 桜通線の桜本町・鶴里駅、JR笠寺駅、名鉄の本笠寺・道徳駅などが使える
生活施設 駅周辺に商店街やスーパーがあり、笠寺観音など地域に親しまれる名所もある
相場感 8区の中では抑えめ。桜通線沿線は比較的需要が高い
浸水リスクの傾向 東海道本線より西は臨海部防災区域。天白川沿いも確認したい

桜通線を使えば、乗り換えなしで名古屋駅方面へ向かえます。区の北部では、区境にある新瑞橋駅(瑞穂区)から名城線も利用できます。同じ南区でも東側と西側で浸水の想定が異なるため、物件ごとに確かめておきましょう。

浸水リスクがあるエリアで中古マンションを選ぶ5つのチェックポイント

浸水リスクがあるからといって、そのエリアの物件を避けるべきとは限りません。大切なのは、物件ごとにリスクと備えを確かめておくことです。ここでは、内覧や購入の検討段階で押さえておきたい5つのポイントを順番に紹介します。

ステップ チェックすること 確認する方法
① 物件の想定浸水深 名古屋市のハザードマップ
② 住戸の階数と浸水深の関係 ハザードマップと物件資料
③ 電気設備・駐車場などの位置 内覧・担当者への質問
④ 臨海部防災区域の指定 名古屋市の公式ページ
⑤ 管理組合の水害対策 重要事項に関する調査報告書・総会議事録

①ハザードマップで物件の想定浸水深を確認する

まずは、物件の住所をハザードマップで調べてみましょう。名古屋市では、洪水・内水氾濫・高潮の種類ごとにハザードマップが用意されています。

  • 3種類すべてで、想定浸水深を確認する
  • 浸水継続時間(水が引くまでの時間)もあわせて見る
  • 最寄りの指定緊急避難場所と、そこまでの道のりを確かめる

ひとつの種類だけを見て判断しないことがポイントです。

②住戸の階数と想定浸水深を照らし合わせる

マンションの場合、住戸の階数によって浸水の影響は大きく変わります。一般的に、マンションの1フロアの高さは約3mとされています。想定浸水深と比べて、住戸の床が水より上にあるかを確かめておきましょう。

ただし、上の階なら安心というわけではありません。名古屋市の被害想定では、想定し得る最大規模の洪水が起きた場合、12時間後に建物から動けなくなる人が約74万4,000人にのぼるとされています。浸水継続時間が長い地域では、食料や水の備蓄も考えておくと安心です。

浸水深と建物階数の防災ガイド

出典:名古屋市防災会議 想定し得る最大規模の風水害等に係る被害想定調査(2024年6月時点)

③電気設備・機械式駐車場・エレベーターの位置を確認する

建物の共用設備が浸水すると、住戸が無事でも暮らしに影響が出るケースがあります。特に確認しておきたいのは、次の設備です。

  • 電気設備:地下や1階にあると、浸水で停電につながるおそれがある
  • 給水ポンプ:停止すると、上の階まで水が届かなくなる場合がある
  • 機械式駐車場:地下ピット式の場合、車が水につかるおそれがある
  • エレベーター:停止すると、上の階との行き来が難しくなる

設備の位置は、内覧時に担当者へ聞いてみるのがおすすめです。

④名古屋市臨海部防災区域の指定を確認する

南部・臨海エリアの物件は、臨海部防災区域に指定されているかを確認しましょう。区域は4種類に分かれていて、種類ごとに1階の床の高さの基準が異なります。

種別 主な区域 1階の床の高さの基準
第1種区域 防潮壁より海側の臨海埋立工業地など 名古屋港基準面+4m以上
第2〜4種区域 既存の市街地や市街化調整区域 名古屋港基準面+1m以上

※名古屋港基準面とは、名古屋港の潮位の基準となる高さのことです。

出典:名古屋市「名古屋市臨海部防災区域建築条例の解説」(2024年4月時点)

前述のとおり、条例は見直しに向けた検討が進んでいます。最新の内容は名古屋市の公式ページで確認しましょう。

⑤管理組合の水害対策を確認する

マンションの水害への備えは、管理組合の取り組みによっても変わります。総会の議事録や、重要事項に関する調査報告書で次の点を確かめておきましょう。

  • 止水板や土のうなど、浸水を防ぐ備えがあるか
  • 長期修繕計画に、設備のかさ上げなどの対策が含まれているか
  • 共用部分の火災保険に、水災の補償がついているか

なお、専有部分の水災補償は、ご自身で加入する火災保険で備えるのが一般的です。

くらココ。の現場から見た8区の物件選び

8区は、中心部の人気区と比べて「広さ」や「予算」を重視する方からのご相談が多いエリアです。ここでは、くらココ。の物件データとお客様の事例から、8区での物件選びのポイントを紹介します。

8区でもたくさんの物件から選べる

くらココ。では、8区すべてで中古マンションの物件情報を扱っています。区ごとの登録物件数は次のとおりです。

区 登録物件数
北区 240件
西区 239件
守山区 216件
港区 187件
南区 157件
中川区 147件
熱田区 135件
中村区 126件

※2026年10月15日時点のくらココ。登録物件数です。日々変動します。

同じ区の中でも、駅からの距離や階数、築年数によって条件はさまざまです。いくつかの物件を見比べることで、相場感や自分に合う条件がつかみやすくなります。

お客様の事例|中川区で築浅マンションを選んだご夫婦

中川区で中古マンションを購入されたN様ご夫婦は、同棲をきっかけに住まい探しを始められました。家を買うのは初めてで、最初はエリアも決まっていなかったそうです。

項目 内容
購入のきっかけ 家賃を払い続けるより、価格を抑えて購入したいと考えた
住まい探しの進め方 さまざまなエリアの物件を見比べながら候補を絞り込んだ
選んだ物件 大きな工事がいらない築浅の中古マンション
リノベーション 浮いた予算で、トイレや壁の装飾など、こだわりたい部分に手を加えた
気に入っている点 お互いの職場に通いやすい立地と、眺望・風通しのよさ

N様からは、これから住まいを探す方へ「エリアやイメージをある程度絞っておくと判断しやすい」とのアドバイスもいただきました。満足度は、「伸びしろを残して95点」とのことです。

▶ N様のお客様の声を詳しく見る

浸水リスクが気になる方へのサポート

くらココ。では物件をご提案する際、住まい選びで大切にしたい条件の優先順位を伺っています。駅からの距離や築年数を重視する方が多い一方で、浸水リスクを挙げる方もいらっしゃいます。

2026年9月8日の大雨では、名古屋市内で市営地下鉄が全線で運休するなど、暮らしに大きな影響が出ました。記憶に新しい出来事だけに、ハザードを気にされる方は多い印象です。

浸水リスクについては、次のタイミングで確認をサポートしています。

タイミング くらココ。のサポート
物件のご提案 駅距離・築年数・浸水リスクなど、優先順位に合わせて物件を絞り込む
内覧の前 必要に応じて、物件周辺のハザードマップを確認する
ご契約時 物件付近のハザードマップ(洪水・地震・津波など)を調べてお渡しする

また、「浸水リスクは資産価値に関係するの?」というご質問もよくいただきます。資産価値は、立地や駅からの距離、管理状態など、さまざまな要素で決まるとされています。浸水リスクもそのひとつとして考えておくとよいでしょう。資産価値の考え方については、名古屋の資産価値が高いエリアで詳しく解説しています。

気になることがあれば、物件探しの段階からお気軽にご相談ください。

出典:名古屋市「令和8年9月8日の大雨で被災された方への支援について」

名古屋の8区での中古マンション購入に関するよくある質問

Q. 8区で中古マンションを買う場合、費用はどのくらい見ておけばいい?

A. 物件価格とは別に、物件価格の7〜10%程度の諸費用を見ておくのが目安です。仲介手数料や登記費用などが含まれます。リノベーションをする場合は、その費用も予算に含めておきましょう。8区の相場は区や駅によって差があるため、まずは希望エリアの相場感をつかむのがおすすめです。諸費用の内訳は、中古マンション購入の諸費用の内訳で詳しく解説しています。

Q. 浸水リスクがあるエリアの物件は避けるべき?

A. 一概に避けるべきとはいえません。同じ区でも、物件の位置や階数、建物の備えによってリスクの大きさは変わります。ハザードマップで想定浸水深を確認し、共用設備の位置や管理組合の対策もあわせて判断するのが一般的です。確認の手順は、この記事の「5つのチェックポイント」を参考にしてください。

Q. 浸水リスクを考えると、何階以上を選べば安心?

A. 「何階なら安心」という一律の基準はありません。マンションの1フロアの高さは約3mとされているため、想定浸水深と比べて住戸の床が水より上にあるかを確かめるのがひとつの目安です。ただし、上の階でも停電や断水で生活に影響が出るケースがあります。浸水継続時間や電気設備の位置もあわせて確認しておきましょう。設備の確認ポイントは、この記事の「5つのチェックポイント」で紹介しています。

Q. 名古屋に土地勘がなく、初めての購入でも大丈夫?

A. 初めての方でも安心してご相談いただけます。くらココ。には、エリアがまだ決まっていない方からのご相談も多く寄せられています。宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーなどの有資格者が、エリア選びからリノベーションまでサポートします。実際のお客様の事例は「くらココ。の現場から見た8区の物件選び」もご覧ください。

Q. 購入を決めていなくても、相談だけしてもいい?

A. もちろん大丈夫です。「まだ買うか決めていない」「どの区がいいか分からない」という段階でのご相談も歓迎しています。来店のご予約や無料相談もご用意していますので、気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

名古屋の8区の住環境と浸水リスクのまとめ

西区・北区・中村区・熱田区・中川区・港区・南区・守山区の8区は、中心部の人気区と比べて相場が落ち着いているエリアです。同じ予算でも、広さや駅からの距離を取りやすい傾向があります。

一方で、川や海に近い区が多く、住環境とあわせて浸水リスクを確かめておくことが大切です。エリアごとの特徴は、次のように整理できます。

エリア 住環境の特徴 浸水リスクで確認したいこと
名駅西・北西(中村区・西区) 名駅へのアクセスと落ち着いた住宅地が両立 庄内川・新川の洪水
北部(北区・守山区) 交通の拠点・大曽根と、自然が多い郊外の暮らし 庄内川・矢田川の洪水
南部・臨海(熱田区・中川区・港区・南区) 手頃な物件が多く、広さを取りやすい 高潮・内水氾濫、臨海部防災区域の指定

物件を選ぶときは、次の3点を押さえておくと安心です。

  • 浸水リスクは「区」ではなく、物件の位置・階数・設備で判断する
  • ハザードマップは洪水・内水氾濫・高潮の3種類すべてを確認する
  • 共用設備の位置や管理組合の水害対策もあわせて確かめる

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くらココ。は、名古屋エリアに特化した中古マンション×リノベーション専門店です。

  • 名古屋特化10年・累計10,000組以上の相談実績
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  • 中古×リノベのワンストップ対応
  • 宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーなど有資格者が在籍

エリア選びに迷っている段階や、浸水リスクが気になる段階からでも、お気軽にご相談ください。

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執筆者紹介

くらココ。編集部

名古屋エリア特化の中古マンション×リノベーション専門チーム。
約10年で累計1万組以上の相談実績を持ちます。宅建士やFP、リフォーム提案士などのプロが結集し、物件探しから資金計画、設計、購入後のアフターフォローまで一貫サポート。あなたの理想のマンションライフを実現します。


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