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住まいのお役立ち情報

2026.09.12(更新日:2026.09.12)

リノベーション済み物件のメリット・デメリット|自分で工事する場合と比較

リノベーション済み物件のメリット・デメリット│自分で工事する場合と比較

リノベーション済み物件とは、不動産会社などが中古マンションを買い取り、内装や設備を新しくしたうえで販売している物件のことです。完成した状態を見てから購入できるため、工事の打ち合わせに時間をかけられない方の選択肢のひとつになります。

名古屋市内では、中古マンションのリノベーション工事費が60〜80㎡のフルリノベーションで1,000万〜1,300万円ほどかかります(2026年9月時点のくらココ。取扱事例をもとにした目安です)。物件購入から工事完了までは2〜8ヶ月ほど見ておく必要があり、その間の仮住まい費用も気になるところです。「仕上がりが見えないまま数百万円の工事を決めるのは不安」と感じて、リノベーション済み物件に目を向ける方も増えています。

この記事の要約

  • リノベーション済み物件は「完成品を買う」ルート、自分で工事するのは「素材から選ぶ」ルートで、価格・期間・自由度の考え方がそれぞれ異なります
  • メリットは実物を見て判断できて入居までが早いこと、注意点は間取りや仕様を選べないことと、壁の中など見えない部分の工事範囲がわかりにくいことです
  • 買取再販の物件は売主が不動産会社になるため、保証やアフターサービスの内容が個人売主の物件とは違ってきます

くらココ。では名古屋エリアの中古マンションを約7,000件掲載しています。リノベーション済みの物件も、これから工事する前提の物件も、どちらもご覧いただけます。

この記事は、宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー・マンションリノベーションアドバイザーの有資格者が集まるくらココ。編集部がお届けします。名古屋の中古マンションに特化して10年、累計10,000組以上のご相談をいただいてきました。どちらのルートが暮らしに合いそうか、判断の手がかりになれば幸いです。

目次

リノベーション済み物件とは?仕組みと表記の見分け方

物件情報サイトを眺めていると、「リノベーション済み」「リフォーム済み」といった表記をよく見かけます。似たような言葉が並んでいて、どう違うのか迷ってしまう方も多いようです。まずは仕組みと言葉の整理からはじめていきます。

リノベーション済み物件の定義|「買取再販」という流通の仕組み

リノベーション済み物件とは、不動産会社などが中古マンションを買い取り、内装や設備を新しくしたうえで販売している物件のことです。この流れは「買取再販」と呼ばれています。

一般的な中古マンションの取引では、前の住人である個人の方が売主になります。一方、リノベーション済み物件では不動産会社が売主です。会社が物件を仕入れ、工事を行い、完成した状態で買主を探すという流れになります。

項目 一般的な中古マンション リノベーション済み物件
売主 個人(前の住人) 不動産会社など
引き渡し時の状態 現況のまま 工事が完了した状態
工事の発注者 買主(購入後に自分で) 売主の不動産会社

工事の費用は販売価格に含まれているため、購入者が別途工事契約を結ぶ必要はありません。この「工事が終わった状態で売られている」という点が、リノベーション済み物件のいちばんの特徴です。

物件広告の4つの表記の違い

物件広告に使われる工事関連の表記は、大きく4つに分けられます。ただしこれらの言葉に法律上の統一された定義はなく、表記の使い分けは会社ごとに異なるのが実情です。

表記 工事の範囲の目安
リノベーション済み 間取り変更や設備の入れ替えなど、広い範囲の工事が行われているケースが多いです
リフォーム済み 壁紙の張り替えや設備交換など、原状回復に近い工事を指すことが多いです
一部改装済み 水回りだけ、内装だけなど、部分的な工事が行われている状態を指します
現状渡し 工事は行われず、そのままの状態で引き渡されます

表記だけで工事の中身を判断するのは難しいため、実際にどこまで手が入っているかは物件ごとに確認する必要があります。

なお、工事内容としてのリフォームとリノベーションの違いについては、費用・期間・工事範囲の観点から別記事で解説しています。ここでは物件を探すときの目印として、表記に幅があることを押さえておければ十分です。

中古マンションを手に入れる2つのルート

中古マンションで自分好みの住まいを実現する方法は、大きく2つのルートに分かれます。

中古マンションを手に入れる2つのルート

ルート①|完成済みの物件を買う

  1. 物件探し
  2. 内見(完成した状態を確認)
  3. 購入契約
  4. 引き渡し
  5. 入居

ルート②|物件を買ってから工事する

  1. 物件探し
  2. 内見(工事前の状態を確認)
  3. リノベーションプランの検討
  4. 購入契約
  5. 引き渡し
  6. 工事
  7. 入居

大きな違いは、工事の工程が購入の前にあるか後にあるかという点です。ルート①は工程が短く、内見の時点で仕上がりを目で確かめられます。ルート②は工程が増えるかわりに、間取りや素材を自分で選べます。

どちらが優れているというものではなく、入居したい時期やこだわりたい部分によって向き不向きが変わってきます。この記事では、この2つのルートを同じ項目で比べていきます。

売主が個人か不動産会社かで変わること

ルート①とルート②では、売主の立場が変わることも見落としやすいポイントです。

リノベーション済み物件の売主は、宅地建物取引業者(不動産の売買や仲介を業として行う免許業者)であるケースが一般的です。売主が事業者か個人かによって、引き渡し後に不具合が見つかったときの対応や、保証の付き方が変わってきます。

また、売主の不動産会社から直接購入する場合は、仲介手数料の扱いが一般的な取引と異なることもあります。このあたりは購入する側にとって金額に関わる部分ですので、記事の後半であらためて詳しく取り上げます。

リノベーション済み物件のメリット・デメリット

リノベーション済み物件には、完成品ならではの良さと、完成品だからこその制約があります。どちらも知ったうえで比べていただけるよう、両面を整理していきます。

メリット5つ|見て買える・入居が早い・手間が少ない

リノベーション済み物件が選ばれる理由は、主に次の5つです。

メリット 内容
①仕上がりを見て判断できる 完成した状態を内見できるため、イメージとのズレが起きにくいです
②入居までが早い 工事期間がないぶん、引き渡し後すぐに住みはじめられるケースが多いです
③総額が把握しやすい 工事費が販売価格に含まれているため、購入前に金額が確定しています
④打ち合わせの手間が少ない プランの検討や素材選びの工程がありません
⑤設備が新しい キッチンや浴室などが交換済みで、当面の交換費用がかかりにくい状態です

特に大きいのが①と②です。「転勤の時期が決まっている」「子どもの入学に間に合わせたい」といったスケジュールの制約がある方には、工事期間を待たずに済む点が現実的なメリットになります。

打ち合わせに時間を割くのが難しい方にとっても、③④の手軽さは魅力的に映るようです。

デメリット5つ|自由度と「見えない部分」

一方で、購入前に確認しておきたい点もあります。

注意点 内容
①間取り・仕様を選べない 工事はすでに終わっているため、内装や設備は決まったものになります
②工事範囲がわかりにくい 壁の中や床下まで手が入っているかは、見た目からは判断できません
③価格の内訳が見えにくい 仕入れ費用・工事費・販売経費が一つの金額にまとまっています
④希望条件で見つかるとは限らない エリア・広さ・間取りの組み合わせを選べる余地が限られます
⑤控除や保険の条件は物件ごとに異なる 住宅ローン控除などの適用可否は、物件の状態によって変わります

①は暮らし方との相性に関わります。収納の位置、キッチンの向き、在宅ワーク用のスペースなど、あらかじめ決まった間取りがご家族の生活動線に合うかどうかは、内見時によく確認しておきたいところです。合わない部分があっても、購入後に大きく変えるのは費用面で効率がよくありません。

②はもっとも見えにくい部分です。表層の内装だけを新しくしているのか、給排水管や電気配線まで更新しているのかで、その後の維持費は変わってきます。きれいに仕上がっているほど判断が難しくなるため、施工前後の写真や工事仕様書が残っているかを確認するのが確実です。

③は価格の高い安いというより、中身が見えにくいという話です。販売価格には仕入れ費用・工事費・販売経費がまとめて含まれているため、工事にいくらかけているかを買主が把握することはできません。ただしこの構造は事業者によって差があります。工事を外部の施工会社に委託しているか、自社で設計から施工まで行っているかで、価格の組み立て方は変わってきます。

⑤については、税制の優遇制度の適用条件が物件によって異なります。住宅ローン控除などが使えるかどうかは、購入前に必ずご確認ください。

どんな方にどちらが向きやすいか

ここまでの内容をふまえると、それぞれが向きやすいケースは次のように整理できます。

リノベーション済み物件が向きやすいケース

入居時期が決まっている方、打ち合わせに時間を割きにくい方、間取りや内装に強いこだわりがない方には、完成品を選ぶ進め方が合いやすいといえます。

自分でリノベーションする進め方が向きやすいケース

間取りを暮らしに合わせて変えたい方、素材や設備を自分で選びたい方、予算の配分にメリハリをつけたい方には、購入後に工事するルートのほうが希望を反映しやすくなります。壁の中まで含めて工事内容を把握できるため、②の不安も解消しやすい進め方です。

くらココ。では、リノベーション済み物件のご紹介と、購入後のリノベーションの両方を承っています。はじめはリノベーション済み物件をご覧になっていて、途中から「自分でつくるほうが希望に近い」とルートを変えられる方もいらっしゃいます。どちらか一方に絞らず、両方を見比べてから決めていただくのがおすすめです。

「リノベーション済みを買う」vs「自分でリノベーションする」6項目比較

ここからは、2つのルートを同じ項目で並べて見ていきます。金額の大小だけでなく、期間や自由度も含めて総合的に比べることで、ご自身に合うほうが見えやすくなります。

比較表|6つの項目で見る違い

比較項目 リノベーション済みを買う 自分でリノベーションする
費用の構造 工事費が販売価格に含まれる 物件価格と工事費が別建て
入居までの期間 引き渡し後すぐ入居できるケースが多い 物件が決まってから2〜8ヶ月程度が目安
間取り・仕様の自由度 すでに決まっている 構造や管理規約の範囲内で選べる
打ち合わせの手間 ほとんど不要 プラン検討・素材選びの工程がある
確認できる範囲 完成した表層のみ 解体後の状態まで確認できる
資金計画 購入前に総額が確定している 工事内容を決める段階で総額が固まる

どちらにも得意な項目と不得意な項目があります。「期間と手間」を重く見るならリノベーション済み物件、「自由度と確認できる範囲」を重く見るなら自分で工事するルートが合いやすい傾向にあります。

費用の「構造」の違い|内包されるか、別建てか

費用面でもっとも大きな違いは、工事費の見え方です。

費用の内訳は「見えるか、見えないか」

リノベーション済み物件の場合

販売価格 = 物件の仕入れ費用 + 工事費 + 事業者の販売経費

すべてが一つの金額にまとまっているため、内訳を分けて見ることはできません。総額が最初から確定している点はわかりやすさにつながりますが、工事にいくらかかっているかは把握しにくくなります。

自分でリノベーションする場合

総額 = 物件価格 + 工事費 + 諸費用

3つが別々に見えるため、どこにいくらかけているかが明確です。「物件価格を抑えて工事費に回す」「工事は水回りだけにして予算を残す」といった配分の調整もしやすくなります。

予算の使い道を自分でコントロールしたい方には、内訳が見える別建てのほうが検討を進めやすいでしょう。なお、名古屋で中古マンションを買ってリノベーションする場合の費用相場については、エリア別・広さ別にくわしくまとめています

入居までのスケジュール比較

時系列で並べると、工程の差がはっきりします。

リノベーション済み物件を買う場合

  1. 物件探し
  2. 内見
  3. 購入契約
  4. ローン本審査
  5. 引き渡し
  6. 入居

自分でリノベーションする場合

  1. 物件探し
  2. 内見
  3. プラン検討・見積もり
  4. 購入契約
  5. ローン本審査
  6. 引き渡し
  7. 工事(2〜3ヶ月程度)
  8. 入居

差になるのは「プラン検討」と「工事」の2工程です。フルリノベーションの場合、工事期間は2〜3ヶ月程度が一般的とされています。工事中は現在のお住まいに住み続けるか、仮住まいを用意するかを考える必要があります。

ただし工程が増えるぶん、物件探しと並行してプランを検討できれば、期間のロスは抑えられます。くらココ。のように物件探しとリノベーションを一括で相談できる会社であれば、この2つを同時に進められます。

自由度の違い|どこまで変えられるか

自分でリノベーションするルートでは、次のような選択ができます。

  • 間取りの変更(壁の撤去・部屋数の変更など)
  • キッチンや浴室の位置の移動
  • フローリング・タイル・壁材などの素材選び
  • 設備のグレード調整
  • 造作収納やカウンターの造作

ただしすべてが自由になるわけではありません。マンションの構造や管理規約によって、変えられる範囲には制限があります。物件を検討する段階で、どこまで工事できるかを確認しておくと安心です。

一方、リノベーション済み物件では、これらはすべて決定済みの状態です。購入後に手を加えることは可能ですが、新しくなったばかりの部分をやり直すことになるため、費用面では効率がよくありません。

「暮らしに合わせて住まいをつくりたい」というご希望がある場合は、工事前の物件から選ぶほうが実現しやすくなります。

「見えない部分」を確認できるタイミングの違い

意外と差が出るのが、建物の状態を確認できるタイミングです。

リノベーション済み物件では、内見の時点ですでに壁も床も仕上がっています。そのため、壁の中の配管や床下の状態を目で見て確かめることはできません。工事の記録が残っていれば確認できますが、記録の有無や詳しさは物件によって異なります。

自分でリノベーションする場合は、解体工事のあとにスケルトン(内装をすべて撤去し、コンクリートの躯体だけになった状態)を確認できます。この段階で配管の老朽化や断熱材の劣化が見つかれば、その場で対応を検討できます。

  リノベーション済み 自分で工事する
配管の状態 記録での確認 解体後に目視で確認
断熱材の状態 記録での確認 解体後に目視で確認
不具合が見つかった場合 購入後の対応になる 工事中に対応を検討できる

解体後に追加工事が必要になり、費用が増えるケースもあります。ただし建物の状態を把握したうえで住みはじめられる点は、長い目で見たときの安心につながる部分といえるでしょう。

買取再販物件ならではの確認ポイント|売主が不動産会社の場合

リノベーション済み物件は、売主が個人ではなく不動産会社になります。この違いによって、保証の付き方や費用の内訳が変わってきます。一般的な中古マンションの取引とは異なる部分ですので、順に見ていきます。

施工体制によって価格の構造が変わります

同じ「リノベーション済み」でも、工事を誰が行っているかによって価格の組み立てが変わります。買取再販には大きく2つのパターンがあります。

パターン 工事の担い手 価格に含まれるもの
外注型 施工会社に委託 仕入れ費用+外注工事費(施工会社の利益を含む)+販売経費
自社施工型 売主が自社で施工 仕入れ費用+工事費+販売経費

外注型の場合、販売価格には施工会社に支払う工事費が反映されます。その工事費にはもともと施工会社の利益が含まれているため、価格の構造としては中間の工程が一つ増えることになります。

一方、自社で設計・施工まで行っている場合は、この中間の工程が発生しません。そのぶん工事にかかる費用を抑えやすい構造といえます。ただし実際の販売価格は物件の仕入れ条件や工事の内容によって変わりますので、構造上の違いとして押さえておくとよいでしょう。

物件を検討される際は、「この物件の工事はどこが行ったのか」を確認してみてください。自社施工であれば、工事の内容についても直接説明を受けられます。

契約不適合責任の扱いが個人売主の物件と異なります

契約不適合責任とは、引き渡された物件が契約の内容と異なっていた場合に、売主が負う責任のことです。雨漏りや設備の故障など、契約時にわかっていなかった不具合が対象になります。

売主が個人か不動産会社かで、この責任の扱いが変わります。

売主 責任の期間の扱い
個人 特約により3ヶ月程度に短縮されることが多いです
不動産会社 引き渡しから2年以上とするよう、宅地建物取引業法で定められています

宅地建物取引業法では、業者が売主となる場合に買主に不利な特約を制限する規定が設けられています。そのため、リノベーション済み物件のほうが引き渡し後の対応を受けやすい傾向にあります。

ただし責任の範囲や具体的な内容は契約書で確認する必要があります。契約前の重要事項説明の際に、必ずご確認ください。重要事項説明書で確認すべきチェックポイントは、別記事でくわしく解説しています。

保証・アフターサービスの内容と期間を確認しましょう

契約不適合責任とは別に、売主が独自の保証やアフターサービスを付けているケースがあります。確認しておきたいのは次のような点です。

  • 保証の対象(設備のみか、内装の施工部分も含むか)
  • 保証の期間(設備は1〜2年程度が一般的です)
  • 定期点検の有無と頻度
  • 問い合わせ先(売主か、施工会社か、設備メーカーか)

問い合わせ先は意外と重要なポイントです。外注型の場合、不具合が起きたときに売主・施工会社・メーカーのどこに連絡すればよいか分かりにくくなることがあります。自社で施工している会社であれば、窓口が一本化されているため、購入後のやりとりがスムーズになりやすいでしょう。

仲介手数料の扱いが変わるケースがあります

一般的な中古マンションの取引では、仲介会社を通すため仲介手数料が発生します。一方、売主である不動産会社から直接購入する場合は、仲介する会社が存在しないため手数料がかからないケースがあります。

ただし、買取再販物件でも仲介会社を介して販売されている場合は手数料が発生します。物件ごとに異なりますので、必ず事前にご確認ください。中古マンション購入の諸費用の内訳と相場については、別記事でまとめています。

施工前後の記録が残っているかを確認しましょう

工事の内容を後から把握するために、記録の有無は確認しておきたいところです。

確認したい資料 わかること
施工前の写真 工事前がどのような状態だったか
解体後の写真 壁の中や床下の状態、配管の様子
工事仕様書 どこまで工事したか、使用した設備や素材
図面 間取りの変更内容、配管・配線の位置

特に解体後の写真は、前章で触れた「見えない部分」を知る手がかりになります。これらの資料が揃っている物件であれば、工事の内容を納得したうえで検討を進められます。

資料の有無は会社の方針によって差があります。自社施工の場合は工程を通して記録が残っていることが多いため、確認しやすいといえるでしょう。

内見時に見るべき5つのチェックポイント

リノベーション済み物件の内見では、仕上がりのきれいさに目が向きがちです。ただ、見た目からは判断できない部分にこそ確認しておきたい点があります。

①工事範囲はどこまでか

工事の深さは物件によって大きく異なります。

工事の深さ 主な内容
表層のみ 壁紙・床材の張り替え、設備の交換
中規模 上記に加えて間取りの一部変更
スケルトンから 内装をすべて撤去し、配管・配線から刷新

見た目はどれもきれいに仕上がりますが、その後の維持費は変わってきます。担当者に「どこまで工事されていますか」と直接聞いてみるのが確実です。工事仕様書や施工前後の写真があれば、あわせて見せてもらいましょう。

②給排水管・電気配線の更新状況

給排水管は、老朽化が進むと漏水につながる可能性があります。専有部分の配管を更新済みかどうかは、内装からは判断できません。「築年数のわりに室内がきれいでも、配管は当時のまま」という物件もあります。築年数が経過した物件ほど、この確認は重要になります。

③サッシなど専有部分の外側の扱い

窓のサッシや玄関ドアは、多くのマンションで共用部分として扱われるため、工事の対象外になっているケースが一般的です。内装がすべて新しくなっていても、窓が古いままということは珍しくありません。冬の底冷えや結露が気になる方は、内見時にサッシの状態も見ておくとよいでしょう。

④室内がきれいでも建物全体の管理状態は別問題

工事の対象になるのは専有部分だけです。エレベーターや外壁、共用配管といった建物全体の維持管理は管理組合が担っています。室内がどれだけ新しくても、建物全体の管理状態とは別の話です。

内見の際は、エントランスや廊下の清掃状況、ゴミ置き場の整理状態、掲示板の内容もあわせて見てみてください。管理費・修繕積立金の相場と値上がりの理由については、別記事でくわしく解説しています。

⑤購入後に手を加えたい場合は管理規約の確認を

マンションの管理規約によって、床材の変更や水回りの移動が制限されることがあります。工事の際の申請手続きについても、あわせて確認しておきたい項目です。

チェックポイントのまとめ

リノベーション済み物件・内見チェックリスト

①〜③は工事の内容、④⑤は建物や管理組合に関わる項目です。リノベーション済み物件では、この2つを分けて見ることが大切になります。

なお、工事前の物件から自分でリノベーションする場合は、解体後に状態を確認しながら進められるため、①〜③を購入前に判断しきる必要がありません。

くらココ。の現場から|名古屋でどちらを選ばれているか

名古屋の中古マンションに特化して10年、累計10,000組以上のご相談をいただいてきた現場から、よくあるご質問と実際の事例をご紹介します。

「リノベーション済みのほうが安いのでは?」というご質問

ご相談で多いのが「リノベーション済み物件も気になっている」という声です。きれいに仕上がっていて、すぐ住める手軽さもありますので、魅力的に映るのは自然なことだと思います。

ただ、価格の成り立ちは知っておいていただきたい部分です。構造としては新築マンションに近く、不動産会社が一般の方から物件を仕入れ、工事をして販売するため、販売価格には工事費に加えて事業者の運営コストが含まれます。買取再販を専門とする会社は複数の物件を同時に保有するため、その間の維持費や、想定した価格で売れないリスクに備える分も反映される構造です。

同じ予算でも、工事前の物件を選んで自分で工事するほうが、工事の中身に予算を配分しやすくなります。「安いかどうか」より「何にいくらかけているか」で比べていただくのがおすすめです。

「リノベーション済み」から検討をはじめて、自分で工事されたM様

名古屋市北区のM様は、ご家族3人での暮らしを考えて物件探しをはじめられました。きっかけはご実家に入っていたマンションのチラシで、「リノベーション済みっていうのもあるんだ」と興味をもっていましたとお話しされています。当初は選択肢に入っていたということになります。

最終的に選ばれたのは、工事前の物件を購入してご自身でリノベーションする進め方でした。仕上がりについては、思った以上で理想通りだった、自分で壁紙とか全部決めて自分の好みに寄せることができたのがよかったとのことです。重視されたのは広さで、部屋数も家族構成もぴったり合い、重視していたポイントは全部叶ったと振り返っていらっしゃいます。

リノベーション済み物件では、この「広さ・立地・間取り」の組み合わせを選べる範囲が限られます。工事前の物件から探すほうが、選択肢の幅は広がりやすい面があります。

広さ・立地・価格すべてを叶えた中古リノベ(M様の事例)

立地を優先して工事で解決されたK様

同じく名古屋市北区のK様は、駅に近いマンションを探されていました。気にされていたのは、リノベーションがちゃんと施工されるのか、出来栄えはどうかという点です。工事前の物件を選ぶ場合、仕上がりが見えない不安はどなたにもあります。

完成後は、床や壁の汚れ、キッチン上の閉鎖的で暗い印象が、ほぼ新築のように解消されていたとお話しいただきました。これから探す方へのアドバイスとしていただいたのが「立地が良くて、中が古くてもそこが狙い目」という言葉です。

室内の古さは工事で解決できても、立地は変えられません。古さで敬遠されがちな物件こそ、立地の面で有利なことがあります。

決め手は”生活が見える”提案(K様の事例)

迷われている方には、両方をご覧いただいています

お二人に共通していたのが、ショールームでの体験を楽しんでいただけた点です。実物の素材や設備を見ながら決めていけば、仕上がりが想像しにくいという不安は埋めやすくなります。

一方で、リノベーション済み物件がすべて割高というわけではありません。くらココ。では自社で設計・施工まで行っているため、工事の中身を見て価格が妥当かを判断できます。バランスのよい物件であれば、そのままご提案することもあります。

決めきれない段階でも問題ありません。両方を並べてご覧いただくところからはじめられます。

リノベーション済み物件に関するよくある質問

最後に、ご相談でよくいただく質問をまとめました。

Q1. リノベーション済み物件の価格が妥当かどうかは、どう判断すればよいですか?

同じエリア・同じ広さで、工事前の物件がいくらで売られているかを調べ、その差額を見るのが基本です。差額が実質的な工事費と事業者の運営コストにあたります。そのうえで、差額に見合う工事が行われているかを確認します。表層の内装だけか、配管まで手が入っているかで中身は大きく変わります。判断が難しい場合は、工事の内容がわかる会社に相談してみるのも一つの方法です。

Q2. 購入を決めてから入居までどのくらいの期間がかかりますか?

ルート 期間の目安
リノベーション済み物件 引き渡し後すぐ入居できるケースが多いです
工事前の物件を買って工事する 物件が決まってから2〜8ヶ月程度が目安です

工事前の物件を選ぶ場合、フルリノベーションの工事期間は2〜3ヶ月程度が一般的とされています。物件探しと並行してプランを検討できれば、全体の期間は短縮しやすくなります。工事中の住まいをどうするかも、あわせて考えておきたいところです。

Q3. リノベーション済み物件でも、購入後に手を加えることはできますか?

管理規約の範囲内であれば可能です。ただし、新しくなったばかりの部分をやり直すことになるため、費用の面では効率がよくありません。内見の際に「ここは変えたい」と感じる箇所が複数ある場合は、工事前の物件を探すほうが結果的に納得しやすいこともあります。

Q4. まだどちらにするか決めていませんが、相談だけでも可能ですか?

もちろん可能です。「予算感だけ知りたい」「どんな物件があるか見てみたい」という段階でのご相談も歓迎しています。くらココ。ではリノベーション済み物件と工事前の物件の両方を扱っていますので、同じ条件で並べてご覧いただけます。実際の金額を比べていただくと、ご自身に合うほうが見えてくることが多いです。

まとめ|リノベーション済み物件と自分でリノベーション、判断の軸

ここまで、リノベーション済み物件の仕組みから、自分で工事する場合との違いまでを見てきました。最後に要点を整理します。

2つは「完成品を買う」か「工事前から選ぶ」かの違いです

リノベーション済み物件は、不動産会社が中古マンションを買い取り、工事をして販売している物件です。工事の工程が購入の前にあるか後にあるかが、2つのルートの根本的な違いになります。

メリットと注意点はどちらにもあります

  リノベーション済み物件 工事前の物件から始める
主なメリット 仕上がりを見て判断できる、入居が早い、手間が少ない 間取り・素材を選べる、予算配分を調整できる、解体後の状態を確認できる
主な注意点 間取りや仕様を選べない、工事範囲が見えにくい、価格の内訳がわからない 工事期間が必要、打ち合わせの工程がある

比較の軸は6つあります

費用の構造・入居までの期間・間取りや仕様の自由度・打ち合わせの手間・確認できる範囲・資金計画の6項目です。金額の大小だけでなく、期間や自由度も含めて総合的に比べることで、ご自身に合うほうが見えやすくなります。

価格は「安いかどうか」より「何にいくらかけているか」で見ます

リノベーション済み物件は、工事費が販売価格に含まれているため内訳が見えません。工事前の物件から始める場合は、物件価格と工事費が別々に見えるため、予算の配分を自分で決められます。

買取再販の物件は、売主が不動産会社になります

そのため、契約不適合責任や保証の扱いが個人売主の物件とは異なります。また、工事を外部に委託しているか自社で行っているかによって、価格の構造や問い合わせ窓口の分かりやすさにも差が出ます。

室内の工事内容と、建物全体の管理状態は分けて確認します

リノベーション工事の対象は専有部分です。室内がどれだけ新しくても、エレベーターや外壁、共用配管といった建物全体の維持管理は管理組合が担っています。内見の際は、室内だけでなく共用部分の状態や長期修繕計画もあわせて確認しておきたいところです。

どちらが向くかは、優先順位で決まります

入居時期が決まっていて手間をかけたくない方には完成品が、暮らしに合わせて住まいをつくりたい方には工事前の物件が向きやすい傾向にあります。迷う場合は、両方を同じ条件で並べて比べてみるのが確実です。

名古屋の中古マンション×リノベーションならくらココ。にご相談ください

リノベーション済み物件と工事前の物件、どちらが暮らしに合うかは、実際に並べて比べてみるとわかりやすくなります。くらココ。では、その両方をご覧いただけます。

  • 名古屋エリアに特化して10年、累計10,000組以上のご相談実績
    名古屋市内16区の物件を扱っています。エリアごとの相場や住環境についても、実際のご相談をもとにお伝えできます。
  • 約7,000件の物件情報
    一般に公開されている物件だけでなく、会員限定・店舗限定の非公開物件も多数ご用意しています。
  • 中古マンション探しとリノベーションのワンストップ対応
    物件探しからプランの提案・施工まで、一つの窓口で承ります。設計・施工まで自社で行っているため、「この物件でこの工事をすると総額いくらか」を早い段階でお伝えできます。
  • 宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナーなどの有資格者が在籍
    物件の確認事項から資金計画まで、それぞれの専門をもつスタッフがご説明します。

ショールームでは、壁紙や床材、キッチンや浴室の実物をご覧いただけます。「工事後の姿が想像しにくい」という不安も、実際に手にとって見ていただくと解消しやすくなります。

「まだ買うと決めていない」「予算感だけ知りたい」という段階でのご相談も歓迎しています。どちらのルートが合いそうか、一緒に考えるところからはじめましょう。名古屋での中古マンション探しとリノベーションのご相談を、お気軽にお寄せください。

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執筆者紹介

くらココ。編集部

名古屋エリア特化の中古マンション×リノベーション専門チーム。
約10年で累計1万組以上の相談実績を持ちます。宅建士やFP、リフォーム提案士などのプロが結集し、物件探しから資金計画、設計、購入後のアフターフォローまで一貫サポート。あなたの理想のマンションライフを実現します。


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